2012年3月28日水曜日

Black Sea 曲解説 ドラム編 3 DAW 側のミックス時の設定 2

今回は Black Sea 曲解説 ドラム編 2 DAW 側のミックス時の設定 1 の続きとして各パーツの設定を見ていきますよん。


前回とかも「見ていきます」ってチラチラ書いているのだけど、実は自分でもどんな処理したかあまり覚えていなかったりするのです(苦笑

なので、「説明する」とかじゃなくて「見ていきます」っていう方がしっくりくるという...


前回の Black Sea 曲解説 ドラム編 2 DAW 側のミックス時の設定 1 では主にOverhead とROOM の音を処理したのだけど、これだと音の芯がないので各パーツを足していきまーす。

ROOM とOverhead のバランスはこの時点でとっておくのですが、2つならして聴いた感じちょうど良さそうなとこで聴きながらバランスとってます。

「こんな感じかなぁ〜?」っていうポイントでとっておけば個人的にはそれでOK にしてます。




上記が今回キックに挿したエフェクトで、T-RackS 3 Pultec EQP 1A → Metric Halo ChannelStrip → Logic EQ と挿しています。




T-RackS 3 のEQ では4kHz 辺りをブーストさせてアタック感を強調させて、60Hz をカットしてブーストしてます。

この「カットしてブースト」ってあまり意味ないような感じに思えるのだけど、スッキリしつつ低域感を出すことが出来る(僕の耳ではそう感じる)ので、キックではこんな処理をすることが多いです。

シンセのレゾナンスを上げるようなイメージなんだけど、適切な表現かどうかは分からない...w




次にMetric Halo のChannelStrip を挿しているのだけど、このプラグインがマジでお気に入りでございます♪

このプラグイン使ってる人あまりいないのかもしれないけど、僕はオーディオIF もMetric Halo のULN-2 使ってますし、この会社にゾッコン(死語)であります^^


それで、このChannelStrip のコンプは3つのキャラクターから選ぶことが出来るんですけど、そのキャラクターごとの効果が全然違ってて、音を狙った感じに加工しやすいです。

もちろん「チャンネルストリップ」なのでEQ も使えるし、ものすごく万能なプラグインだと思います。


で、キックのコンプはこのChannelStrip のコンプ部分でタイプを「Fast」にして使用しています。

「Fast」にすることでコンプ感を出しつつリリースをスッキリさせる事が出来るので、今回もそんな感じでパラメータを設定しています。


アタックはあまりコンプ臭くしたくなかったので「遅め」で設定して、リリースは音を聴きながらどんどん遅くして行って最適なポイントを探しています。


ChannelStrip のEQ では上段のT-RackS 3 Pultec EQ では「しきれなかった補正」をしてて、主に中域を削って、高域を少しブーストさせて皮鳴りを少し出してる感じですかね。

キックの中域って結構邪魔になることが多く、今回も邪魔になることを見越して中域を削ってます。


このくらいの設定でも結構音圧感出てて、ROOM + Overhead の音にいい感じに芯を足していけますよ^^




最後のLogic のEQ はベースの兼ね合いで削ったりしてます。


では、次にスネアを見てみます。




上記がスネアに挿したエフェクトでMetric Halo ChannelStrip → Logic EQ とい順番です。




ChannelStrip ではコンプ→EQ の順に処理しており、コンプではアタックを少し出しつつ余韻が聴こえる設定にしています。


で、EQ 処理ですが、これグラフィクを見た感じとんでもない処理をやっているように思えるのですが、実はスネアについてはROOM の音のスネアがとてもいい感じに入ってたので、芯を足すような処理をしていません。

Addictive Drums 使う時はいつもこんな処理です(笑

なので、スネアのパーツについては高域の「きらびやかさ」を足すような設定にして、ROOM のスネア + スネア単体の「きらびやかさ」ってイメージで音作りしてます。

ここにOverhead のスネアがほんのちょっとだけ入ってはいるのだけど、まぁほとんど無視していいレベルだと思うw




後段のLogic EQ では削りきれなかったとこをさらに削る鬼畜な設定をしております...


ここまで処理したらSEND でリバーブに送ってやります。




先程も書いたようにスネアについては「きらびやかさ」を出したいので、リバーブにはプレート系を選んでいます。

ここではIK Multimedia のCSR を使ってて、「BIG POP SNARE」というプリセットを選んでリバーブタイム長くして使ってます。

リバーブに関してだけではないけど、こういったプラグインは用途にあったプリセットを選んでから設定を変えていった方が楽で効果も期待できます(笑


で、リバーブの後ろにT-RackS 3 Pultec EQ でローをカットしてハイを少し持ち上げてる。

僕の場合、スネアっていうのは「リバーブ含めてスネア」っていう位置付けなので、こんな感じでリバーブを使っています。

あとはSEND 量を調整してスネアに「きらびやかさ」を足していけばOK です^^


といったとこで、今回はキックとスネアについて書いたとこで力尽きました...(苦笑

細切れになって申し訳ないですけど、次は「ハット」、「タム」、「全体のグルーピングやバランス」を見ていってドラム編は終わりにしようと思います・・・Zzz...
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