2012年6月11日月曜日

Logic のDelay Designer

曲を作る時にディレイを必ず使うんですけど、そのディレイについて個人的に一番難しいと思っているのがディレイ音のコントロールです。

ディレイって「やまびこ」のようにどんどん減衰していくエフェクトなのは理解しているのですが、減衰の仕方というか、「もうちょっと3発目のディレイ音大きくないと聞こえないんだよなぁ〜」とか、「ディレイ音のパン位置をこっちで指定して決めれたらなぁ」と思うことが度々あります。


こういう時は大体が音作りの一環としてディレイを使っている時で、ミックス中では上記のようなことはあまり思わないのだけれども、そんな時に使うと幸せになれるのがLogic のDelay Designer です!!




このディレイはタップを自分で作成し、そのひとつひとつのタップに対して「フィルターカットオフ」、「レゾナンス」、「ピッチトランスポーズ(音程)」、「パン」、「レベル」を設定出来るので、普通のディレイとは違った、極端に言うとアルペジオのシーケンスだって作成できます。


このDelay Designer のUI がそこら辺のディレイとはまるで違うので、最初はとっつきづらいかもしれないけど、大きく分けて5つのセクションで構成されています。




1. 「Sync」セクション

Logic のテンポに合わせたい場合は、ここをアクティブにすることで作成したタップをテンポに同期させることができ、ON にすると自動的にタップがグリッドにスナップします。

基本的にはON にすると良いのだけれど、曲のノリの関係でグリッドに合わせたくない場合はOFF にして、ひとつひとつタップの設定を詰めていくやり方が良いと思う。(根気がいるけど...)

なお、スウィングの設定も出来ます。


2. タップパッド

「Start」を押すとREC 状態なり「Start」が「Tap」に変わるので、「Tap」を押す度に新しいタップが作成される。

ただ、メトロノームなどのガイドがないので、正直使いづらい・・・(泣


3. タップ・パラメータ・バー

メインディスプレイで選択したタップのパラメータ値が表示され、ここで各タップのパラメータを編集することが出来ます。


4. マスターセクション

ドライ音とウェット音の割合、フィードバックさせるタップの指定などを設定できます。

フィードバックタップは基本的には最後のタップを指定すると良いのだけれども、僕はタップを全部自分で個別に作りたい人なのでフィードバックはOFF にすることが多いです。


5. メインディスプレイ

全てのタップがグラフィック表示されていて、画面上部の「Cutoff」、「Reso」などの切り替えボタンにより編集したいパラメータにアクセスして、マウスのドラッグによってタップのパラメータを編集出来ます。


こんな感じで5つのセクションに分かれています。


タップを作成したい時は「タップパッド」からREC して作成するか、メインディスプレイ上で作成したい箇所にマウスと持っていくと自動的にえんぴつツールになるので直接書いてやります。

その後にメインディスプレイで変更したいパラメータを選んで設定を変更し、詳細に詰めたいという時のみ下部のタップ・パラメータ・バーで編集する流れがスマートな気がする。


こんな感じでひとつひとつタップを作成でき、またパラメータ値も自分で詳細に設定出来るので、以下のようにタップのトランスポーズのみを上げ下げするだけでシーケンスフレーズを作成することが出来ますよん♪




UI からとっつきづらさを感じるけど、慣れてしまえば最高のツールになってくれるはず!!


Logic ってこういった使えるプラグインが最初から結構入っているので、時間がある時にひとつひとつ見なおしていきたいと思っております^^
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