2014年3月5日水曜日

思っている以上に簡単にシンセの音作りが出来る!Spectrasonics Omnisphere

色んなメーカーからソフトシンセが出ており、各ソフトシンセによってキャラクターとか操作性とか違ってくると思います。最近、Spectrasonics Omnisphere で以下書籍を読みながらまた見よう見真似で音を作っていますが、思っている以上に直感的に音作りが出来ますよ!!







上記の書籍ではTAL のフリーシンセNoiseMaker を使って音作りが説明されているんですが、NoiseMaker 使うよりも手持ちのソフトシンセを使ったほうが分かりやすい。

シンセの構造を学びたいという感じだったらNoiseMaker 使ったほうが良いと思うけど、音を耳で聴きながら(書籍に書いてあるパラメータをそのままコピーするのではなく)作りたいということだったら断然手持ちのソフトシンセでいくべき。


アマゾンのレビュー(評価)見ても良い悪いがハッキリ分かれているけど、書籍に書いてあることそのままコピーしようとすると、ちょっと分かりづらいからだと思う。


余談が長くなったけど、Omnisphere だと不得意な部分もあるけど直感的に簡単に音が作れるんだ!!



Spectrasonics » Omnisphere








Omnisphere の基本波形


Omnisphere ってイメージ的には独特の音、不思議な音を連想するかもしれないけど、実は基本波形が備わっています。





上記のように2 種類のノコギリ波、三角波、サイン波、ノイズが備わっているので、基本的なシンセサイズもOmnisphere で出来てしまうんだ。


ここで注意して欲しいのが短形波が備わっていないこと。短形波についてはノコギリ波を加工して擬似的に作る形になります。






Omnisphere のノコギリ波「SawSquare Fat」という基本波形を選んで「SYMMETRY」を全開に適用すると短形波っぽい音になるよ。

この「SYMMETRY」はパルス波の設定をしているような感覚(音)に近い。実際、Omnisphere でPWM (パルス波変調)させる際はこの「SYMMETRY」を変調させることになります。


ただ、極端なパルス波は設定できないんだ。


Omnisphere の設計思想も由来してそうな気がするんだけど、音楽的な範囲での設定に留まっているという印象を受けます。だから、例えばパルス波の上下の比率を1:99 にするとか極端なことは出来ない。あくまで音楽的に使える音の範囲って印象です。


ちなみに基本波形ではないんだけど、Omnisphere では各シンセのサンプリング音が収録されているので、サウンドソースからそれらを選んで音を作るのもアリですよ!!






上記はノコギリ波(saw)で検索しているけど、Pulse とか色々な単語で検索してみてね。ひとつひとつキャラの立った音なので、シンセの設定はそのままでソースを変えるだけでもキャラの違う色んな音になると思うよ。


オシレーター同士のモジュレーションについて


FM 、リングモジュレーション、オシレーターシンク。

上記はオシレーター同士で変調させる方法になるんですが、原理は分かっていたとしても実際にやるのは結構ややっこしい。特にハードシンセのような直感的に自分の手でつまみをグリグリするものではなく、ソフトシンセだとなおさら難しく感じる。


ちなみに僕が使っている上記の書籍だと、リングモジュレーションの設定について以下のように書かれている。


オシレーター1 を短形波、オシレーター2 をサイン波にして、オシレーター1 のTUNE を+12 (1 オクターブ上)、オシレーター2 を+3(短3 度)にして〜〜以下略


原理は分かるんだけど、いざ自分で作ろうとすると、こういうのはハードシンセじゃないと設定がすさまじく面倒に感じる。(僕、ハードシンセ使ったことないんだけど笑)


しかし、Omnisphere の場合はオシレーター同士のモジュレーションは一発で出来るのだ!!






上記のように「FM」、「RING」と専用のエディットが備わっていて、オシレーターシンクの場合は「HARDSYNC」で設定します。


「どうせ設定面倒なんだろ?」ですって?

いえいえ、設定は音を聴きながらマウスでグワッ!!でOK ですよ。


例えば、倍音欲しいなぁと思ったらFM を選んで音を聴きながら直感的につまみをグワッ!!でOK。





いちいちモジュレーション用途でオシレーターを別に用意しなくても大丈夫。攻撃的な音にしたいなら「HARDSYNC」でオシレーターシンクを適用してしまおう。


このようにすごい簡単に音を作ることが出来るんだ^^


1つのパッチで使えるオシレーターは2つ・・・だけど


他のシンセはどうか知らないけど、書籍で使っているNoiseMaker ではオシレーター2 つ+サブオシレーター(2 オクターブ下の短形波)の合計3つのオシレーターが使えることになってる。Omnisphere の場合、サブオシレーターが備わっていないから2 つのみ。


サブオシレーターがあると、太さを補完するのが簡単に出来るんだけど、Omnisphere では「HARMONIA」を使うとそれと似たようなことが出来るよ。



どん底からのDTM生活 ~リターンズ~: Pad の音をよりゴージャスに!!Spectrasonics Omnisphere のHARMONIA










この「HARMONIA」機能のすごいところは、オシレーターに対して自分で指定した度数の音をレイヤーすることが出来るんだけど、そのレイヤーサウンドのシンセ波形やShape、オシレーターシンクなどを設定出来るんだ。


サブオシレーターとは概念が違うけど、むっちゃ攻撃的で図太い音がこれだけで出来ちゃうんだよ。


自分に合ったシンセを見つけよう


僕はOmnisphere がすごく使いやすいと感じる。僕のようにシンセに疎い人は特にOmnisphere をオススメしたい!!

Native Instruments のMassive を一時期ずっと触ってた時もあるんだけど、どうもUI に馴染めず今はまったく触っていない。てか、今の環境にインストールすらしていない苦笑。

ソフトシンセ自体にキャラの違いがあるだろうし、得意不得意分野も違う。その人自身の好みもあるからどれが一番良いとは言えないんだけど、自分に合ったシンセがあると音を作るのが楽しくなると思うよ。

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2 件のコメント:

  1. オムツフェア2015年2月8日 11:51

    難しい内容が分かりやすく書かれていて目からウロコでした!

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    返信
    1. >オムツフェア さん

      Spectrasonics Omnisphere は見た目に取っ付きづらい印象があるかもしれませんが、かなり使いやすいUI だと思います^^
      春頃にOmnisphere 2.0 が出てさらにバージョンアップされるので、すごいワクワクしています♪

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